ライター:アクティブウーマン留学センター
皆さんこんにちは。
アクティブウーマンの桜井です。
先日、お客様に相談されたので、ちょっと書きます。
ホームステイについてです。
多くの方がホームステイに期待とそれ以上の不安をもっています。
その一つが”シャワーの時間”
うちも留学マニュアルのホームステイの注意点というところに 「シャワーは5〜10分で済ませましょう」
と書いてあります。
これは何も、修学旅行のようにお風呂に大急ぎで入って、決められた時間以内にでる、という軍隊のような厳しい規律ではありません。
”お湯は大事に使いましょう”ということです。
日本人は資源を際限なく使い続け、環境に無関心なところがあります。
豊かな国の人の特徴です。
シャワーのお湯を30分くらいずっとだしっぱなしにして、体や頭を洗っていたりして、「もったいない」という意識が少ないようです。
自分が光熱費を払っているわけじゃないから気にしない、という人も多いです。
これは何も日本人に限りません。
ヨーロッパ人の子たちだって、バスルームにこもっていることが多いです。
そのかわり、タンクにたまったお湯がなくなってしまうケースもあります。
これは建物によります。
ホームステイ先でシャワーが水になってしまうことは あまりありませんが、 バックパッカーや寮などでは、夜はシャワーの水圧が低かったりへたすると水しかでてこなくて、ガクガクと寒い思いをしたりします。
経費削減に努める、安い滞在施設などはこういうことが多いようです。
ホストファミリーにはその家の規則がありますが我慢をして従う必要もありません。
例えば、あるホストファミリーはシャワーを2日に1回しか浴びませんでした。
でも私たちは毎日浴びたいですよね?
そういうときはシャワーを毎日浴びたいむねを言えばいいんです。
ダメ、といわれることはありません。
自分の意見をまず言ってみましょう。
ホストファミリーは基本的には一緒に暮らすことを 楽しんでくれています。
彼らも異国の人と暮らすことによって 多くの学びと楽しみがあります。
想像してください。
赤の他人を家にいれて一緒に暮らすというのは大変なのに、それが言葉が通じない人と
暮らすんです。
これほどのホスピタリティーとチャレンジはありません。
私はホームステイはもちろんですが、ホストファミリーとしての経験もしてます。
去年の冬。マレーシアから子供3人を2週間預かりました。
彼らは英語を話せたので言葉の壁はありませんでしたが、他人と暮らす、というのはとても楽しく、疲れる経験です。
ボランティアではないのでもちろん滞在費はもらっていましたがそれでもいっしょに暮らすと情がわきます。
母は毎日「今日は何作ろうかしら」とワクワクし 私も「どこへ連れてってあげようかな」とネット検索し
兄も会社の帰りにお菓子などを大量にかってきてくれたり、 ゲームの相手をしてくれたり。
なんだか家族のきずなも深まり、普段は見ることのない家族の意外な一面もみることができました。
みんなが”世話をする”という 一つの目標のために意識が一つになってました。
もちろんその間は自分の生活のペースも崩れるし なんだかどっと疲れもでましたが、
それでもホストファミリーというのはいい経験だったな、と思います。
このようにホストファミリーも「どんな子がくるのかしら」と同じように期待と不安をもってます。
私が昔ホームステイした家の奥さんは、あるとき 私と旦那さんが話をして、私がゲラゲラ笑っているのをみて
「あきこが笑ってるのって好き」と言いました。
私は一瞬きょとんとしましたが、そして感動しました。
言葉が理解できないと、どうしても口数が少なくなります。
するとやはりホストマザー的にも気になります。
なんでだまってるんだろう?ホームシックだろうか?と。
そういうとき、笑顔をみると安心するんです。
ああ、大丈夫なんだ、ってホッとするんです。
ホストファミリーもいい関係を気づこうとがんばってます。
気を使ってます。
ホームステイで大切なのは、「良い娘になること」です。
自分のお母さんを手伝うつもりで、日本にいる以上に良い娘になることです。
ぴったり一緒にいると、英語も覚えるし、生活スタイルもわかるし その国の本当の普通の暮らしが身につきます。
お手伝いをして、片付けをして、きちんとベッドメイキングをして、家族の時間に参加して。
もちろん無理に参加することもありません。
学生なので勉強する時間も必要です。
夕食のあとは部屋にこもっても大丈夫です。
大切なのはコミュニケーションです。
ホストファミリーと暮らすと、もちろん気を使います。
でも気を使うからいいんです。
他人と暮らすことはコミュニケーションを必要とします。
たくさん接して、たくさん言葉を発しないといけません。
黙って部屋にこもったら「なんだか暗い子」と思われるかもしれないから、「宿題するから部屋に行くね」と
言えばいいし、友達と遊びに行きたいなら 「今日は遅いから夕飯いらないから」 といえばいいし。
こういうことを英語で言えるようになるためにがんばります。
他人と暮らすのはめんどくさい。
こういう人は”コミュニケーションがめんどくさい”ということです。
でも英語はコミュニケーションとしてのツールです。
まずはコミュニケーションから始まります。
必要は発明の母です。
言いたいことが言えない不満、それは何よりも英語力を伸ばします。
他人と接しないと、不満をもつ機会も主張することも疑問も会話もありません。
そのためにもホームステイのように長い時間を他人と過ごすことは
とても英語の勉強にいいんですヨ。
詳細 アクティブウーマン
代表 桜井彰子