第34回 違和感がなければOK
こんにちは!山本圭美(まみ)です。
高速道路上の地名などが書いてある案内標識は、高速で走っていてもドライバーが一瞬で確認しやすいように、文字の印象を決める部位を強調したり、画数が多い漢字は大胆に省略したり工夫が凝らされているのだそうです。
英語の歌の発音も似たように発想するとよいかも。ひとつひとつの単語をはっきり発音しようとすると逆に分かりにくくなります。これは連結・脱落といった英語発音のルールを無視してしまうからですね。また、英語らしく(?)しようとして不要な巻き舌音をあちこちに散りばめる人がいます。heartがhurtになって歌詞が意味不明になったり、こもった音が連続すると不快な音になってしまうこともあります。
一般の会話と同様に歌の発音でも接続詞や前置詞はアクセントやストレスを置かないところです。歌の場合はメロディーがあるので難しいところではありますが、そこは強調しないところだという意識をもっておくと表現は違ってきます。
例え早口で歌っていても重要な単語や音節がきちんと押さえられていれば大丈夫。聴き手は、そのメロディーやリズム、演奏されている楽器演奏と合わせて歌い手の声を聴いているので、自然に歌われていれば、聞こえなかった部分やすべき発音を補って理解してくれます。一例ですが、/r/が上手に発音できない人でも、その人なりの/r/が統一感を持って常に歌われていれば、そこは/r/なのかと理解できた途端にあまり気にならなくなるものです。
今日もよい一日を♪